2013年7月14日日曜日

蒸し暑いです

「あなたのチケットは、荷物を一個も持てないの」
「ええー!?」
そんな、ヨーロッパから帰るのに荷物が持てないなんて。。。
どうも、ロンドンからローマに飛ぶ飛行機がということらしかったが、
すべての荷物を超過荷物扱いで帰国しようとして、
このような事態に。。。交渉に、支払いに、かなりてこずった。

出国の散々は、まだあって、まず、朝4時過ぎ、ずいぶん前に
予約して安心していたタクシーがこない!
さすがに10分待って連絡したら、電話口で
「アラームが、アラームがならなかった。。。」とドライバー。
「で、来てくれるの、来ないの?どうなの?それから、デスカウントは、もちろんしてね」
すでに、一時間のロス。それから、
タクシーをぶっ飛ばして、空港についた時には、もう1時間前。

それから、前述の荷物のすったもんだがあって、税関を通ったのは、
なんと出発の15分前。走りに走った。
定時にドアは閉まったが、それから1時間出発が遅れた。
「ああ、きっとぎりぎりの私の荷物だろう」
と思った。人は走れるが、荷物は走れなく、よくぎりぎりのとき
後から、届くことがあったから。が、日本についたとき、
ちゃんと一緒に飛行機に乗っていたから。

とまあ、じーんと感慨にふける間もなく、必死で駆けて、日本に帰ってきた。
季節のいい夏に、つくづくイギリスにいたことがなくて、
ほんとに残念だが、仕方がない。そういうことになっているらしい。

関空で、飛行機から出ると、もやとした熱気が息の中に入ってきた。
そのむしっとした空気が、少しなつかしかった。
また、お世話になります、日本。

そして、皆様、無事、帰国しました。また、会や講座でお会いしましょう。

2013年7月7日日曜日

ポエトリーリサイタル

7月6日7:30、予定通り開演しました。
用意した椅子は、大方埋まり、日本の人ばかりでなく、
こちらの人も結構いて、英語の訳を用意したのは、
正解でした。

詩のあとのドリンクは、お茶屋さんのご協力もいただいて
結構長く続き、お店の人に閉店を待ってもらいました。
おもしろかったのは、
1時間ほどおくれてきた日本語を教えているというイギリス人の
先生が二人いて、そのあとのリフレッシュメントにはいたり
して。。。ちなみに会は50分でした。

最後に詩のリサイタルがこんな風に実現して、とても嬉しかったです。

写真は、来てくれたクラスのサラと。




2013年7月4日木曜日

日本語の詩のリサイタル

詩のリサイタルが、いよいよ今週の土曜日に迫りました。
ロンドン内外にお住まいの方、お住まいの方をご存知の方、
ぜひご来場ください。ドリンク付きで、約1時間です。
 
 



 

2013年6月28日金曜日

それぞれの語る声ー最後のプレゼンテーション

今週は、月曜日と木曜日で、最後のプレゼンテーションがあった。
20分間で個人プロジェクトの発表をする。それぞれが課題、テーマにしたい
と思う自分の声に関する何か(例えば、呼吸とか、緊張をいかにとるか、とか)
を春休みあたりからリサーチしていたものをまとめて発表する。

一人ひとりの発表が終わる度に、共感したり、感動したりしりで、
みんな鼻をかんだり、涙をふいたり、
が、質問やコメントもしないといけないし、妙に忙しかった。

20分で、発表者のこれまでの人生の底にあったものを聞いているようだった。

みんな、とても誠実に、聞き手を信頼して、本当の話をした。誰の話にも
作り事も、かっこいい話もない、こんなにも崩れそうな、弱弱しい自分を
さらけ出して、話すなんて、誰もが予想だにしなかったプレゼンテーションと
なった。

これまで教えてくれた先生たちも朝から午後まで、根気よくつきあって
くれたし、クラスみんなの拍手が、だれが終わってもいつまで続いた。

こんなにも濃く毎日を過ごした彼らと、もうすぐお別れだと思うと
胸がいっぱいになった。

2013年6月21日金曜日

今週も凄いです。

月曜日からクラスで最初で最後となる旅行に出かけた。
ストラットフォードアポンエイボンのロイヤルシェークスピアカンパニーでの
2日間のワークショップに参加するためだ。
木曜日のアクセントの提出物とプレゼンテーションの準備でそれどころでは
ないので、どうしてこんな時期にあるの?と、
誰もがそういいながら、列車に乗った。私たちのクラスだけだと思ったら、
バーミンガム大学のMAにサリー大学スタンフォードスクールのMAと
MAヴォイス関連学生が勢ぞろいしていた。
バーミンガムのMAは、セントラルとどちらにしようか、一瞬迷ったところだ。
今年は、5人で、香港から来たシシリーが一人ネイティブでないと言っていた。

ところで、イーモンが参加者の中にいて、あれ、イーモンもまた一緒だー!と
喜んでいたら、イーモンはRSCのパートタイムのヴォイスコーチで、教えてくれる
人のひとりだった。彼とは春のリンクレーターの講座で一緒だった。
講座で一緒だったケビンもクラスメイトのフランセスカと来ていた。
なんだか、知り合いがたくさんいて、また講座自体とても有意義で
とてもいい時間だった。
そして...
当然、ロンドンに帰るまでの列車の中では、誰もがアクセントの課題をしていた。
2時間後、終点メリルボーンのプラットフォームで、
「私たち、がんばったね、がんばった!」とみんなで抱き合って、別れた。

木曜日、アクセントのプレゼンテーション、つつがなく終わればそれでいい!
と思ったが、能のスピーチを取り入れた日本語アクセントの英語は、案外
好評で、ちょっと嬉しかった。

今週も怒涛のように過ぎていく。

2013年6月15日土曜日

ポエトリィーリサイタル

更新手続きがうまくいかず…、
時間がかかりましたが、ようやく再開できました。
ご迷惑をおかけしました。

次々とクラスが終わっていく話は、もう一つのブログに書きました。
今日は、お知らせを兼ねた宣伝です。
ロンドンに滞在している間に、ポエトリィーリサイタルをします。
以下のとおりです。お近くの方、ぜひお越しください。


フェイスブックでも見られます。
https://www.facebook.com/events/403893809723821/


2013年6月8日土曜日

なんだか選ばれました。

国内の大学を査定するQAAという組織があって、
そこから5人ほどのメンバーがやってきて、
BA,MA、PHDの学生に学校生活を尋ねる。

アンドリューという会ったことのない大学側の人からメールがあって、
そのパネル討議に出席してくれ、と言われた。
が、ちょうとその時間は、最後のヴォイスのクラスがあった。
「出られない」とメールで返した。
すると、コースリーダーのジェーンから慌てたメールが来て、
いや、どうしてもこれに出てくれという。
英語圏外の海外学生の代表の一人だという。
仕方ない、ヴォイスの先生に断って、早く抜けさせてもらって、その
パネル討議に出かけた。8人ばかりの大学生、院生が選ばれており、

「学校生活に慣れるために学校がしてくれたことは?」
「学生の声はどのように学校側に伝えられている?ツールがある?」
「様々な情報は、どう得るの?」
「英語圏外から学校に入るために要求されたことは?」

ここにどうして私が?と思いつつ、言わないといけないことだけ言って、
1時間半の質疑応答は終わった。
この査定の結果なのだろうか、セントラルは、生徒が快適な学生生活を
送っている大学ランキングの上位にあるらしい。

ところで、MAムーヴメントからイスラエル人のドーナが来ていた。
おおー!こんな所で、学校の話をするためにコラボするなんて!
ドーナとは、アンジェラが中心になってしようとしていた
パフォーミングリサーチ「ストリートシアター」のメンバーだった。
結局、私が抜けてメンバーが集まらず、それぞれ違うグループに吸収された。
今でも思い出すと、申し訳ないと思う。

QAAよりも、ドーナと縁があったことの方が興味深かった。

2013年6月1日土曜日

暖かい拍手。

「今日は、出席を取って始めるね。」
「OK、いいよー。」
 
と、始まったBAでの朝の声のwarm-up。
初めて出席を取ったのが、この最後の授業だった。

来週への引継ぎのため、生徒に自分たちの練習プログラムを
作ってもらっている。今日は、それぞれのグループが発表した。

私が教えたことを、そう理解して覚えたのねー、と思うことや、
1度しか練習しなかったものでも、案外印象に残ったらしく、
みんなの前でしてみせてくれたり、とても興味深い、最後の日だった。

先週のはじめにも話したはずなのに、授業の終りに、今日が最後だからというと、
「えー」とか言ってくれて、
「どうして?」「私たち、どうしたらいいの?」とか、わあわあ言ってくれて、
(ほんといい人たちー!)「大丈夫、カバーは頼んだから」と私。
すると、みんなが、
「じゃあ、感謝をこめて、拍手ー。ありがとうー!」
と、大きな大きな、暖かい拍手をくれました。

この6週間、細やかな指導が英語のニュアンスでできない私に、
ほんとよくつきあってくれたなーと、心から感謝しました。




2013年5月25日土曜日

非常に協力的な彼ら

毎週、たいへん、たいへんと思っているのだが、
今週の水曜日は、BAで行っている教育実習を
コースリーダーが見に来て、査定をする日だった。

火曜日は、ムーブメントを担当しているトルコ人のタイランの
査定日で、水曜日が私...。授業を受けないといけないBAの
学生たちもたいへんだ。
火曜日に、終わったら、明日は私の査定だから
と話してねと、タイランに頼んでおいた。
そうしたら、水曜日、みんな始まりから、とても協力的で、
コースリーダが場所がわからず、少し遅れたのだが、
彼女が今日は何時から始めたの?と問うくらい、
9時には、みんなやたらとやる気で、集中して、
でも、いつものようなふりをして、楽しそうに参加してくれていた。

ほんとに、いい人たち。
もし、「学生の神様」がいるとすると、(いるのかな?)
その神様は、きっと私に微笑んでくれているんだと思う。

実習終了後、すぐにフィードバックの面談があって、無事パスした。
パスした話を、次のクラスで話すと、BAの学生たちもとても喜んでくれた。
クラス運営が優れていると評価された。
「それは、私の力ではなく、生徒のおかげなんです、と話したの」
と彼らに話すと、またまたそんなことないとか言ってくれて...、
ほんと、いい人たち。
感謝、感謝。

ふう、
また一つ大きな山を越えた今週だった。

2013年5月17日金曜日

ロビンソン、クルーソー

この3学期が始まってから1ヶ月が過ぎた。
始まりからの毎日6時起きも、まだ続いている。
変わらず、毎朝BAの生徒に
発声のウオームアップに行っている。
初めは、こちらの大学生って
どんな感じなんだろう?とドキドキものだったが、
毎日合っているというのは、とても大きいんだと思う。
なんだか打ち解けて、廊下ですれ違っても挨拶する仲になった。

みんな感じがよくて、やさしくて繊細で、少し幼い印象は、
この世代、世界共通なのかな...?!

今関わっているクラスは、ロビンソンクルーソーを劇にして
いろいろな学校に持っていくそうだ。
段々、部屋が小道具、大道具でいっぱいになってきた。
懐かしい風景だ。
 

2013年5月8日水曜日

アイルランド

先週の金曜日から、4泊5日でアイルランドに行っていました。
私のゴッドチャイルド、15歳になるオーラの堅礼式に参列するためです。
緑がきれいなアイルランド、変わらずきれいでした。
景色の向こうに、最後、山が見えるのが、イギリスと違うなと思うところです。


ロック城からの景色


2013年5月3日金曜日

次々と次の事。

「昔は、言葉や声のワークが、劇の背骨として支えていた」
と、リンクレーターが言っていたが、そういう時代から
きっとずいぶん傾向が変わってきたんだと思う。
セントラルの学校では、ヴォイスのコースは長い歴史があるそうだが、
最近は他にも、たくさんのコースがあって、それぞれ独自のあり様をしている。
が、どうしてこうもコースによって違うんだろう。
のんびりしているコースが、たくさんある。
......
これはただの愚痴で、たいしたことがいいたい訳ではない。

先週、ようやく大きなプレゼンが終わったと思ったら、
今週はもう、6月末にある試験の説明や卒論の話が始まった。
というのが、いいたい事。

イメージとして、水中にいる魚のような感じ。
少し海面に浮かんで、口をパクパクあけると
また、潜っていく...という。








2013年4月26日金曜日

あの、シシリーの講座です

3学期が、怒涛のように始まった。
この1週間で、もう1ヶ月分の濃さかもしれない。

印象が薄くなりそうだが、感動の月曜日。
私が導かれるようにここに来た本の著者、シシリー.ベリーの
講座があった。今でも、毎日、ストラスフォードアポンエイボンで
ロイヤルシェークスピア劇団に教えているという。
(凄い。)
あらかじめ、指定されたテキストが、いくつもあってそれの準備だけ
でも、アップアップだったが、当日さらにもうひとつテキストが加わった。
ハムレットや夏の夜の夢、ブルータスの台詞を次々とみんなで読んでいった。

シシリーは、足が弱くなったようで、ステッキをついていた。が、その杖が
また、「はじめ!」の合図としてよく使われていた。
テキストの読み方の指示を出し、分かった?と尋ねたら、すぐに自分が
立って、杖で床を叩く。みんな、その勢いに押されて、一斉に飛び出すー
の繰り返しで、あっという間の2時間だった。

コースリーダーのジェーンに、コースの初めに、シシリーは来るのかと
尋ねた私だった。「ええ、3学期にきてくれるわよ」といった、
その日が、今週の月曜日だった…。
その事を思い出して、また感動した。シシリーとみんなで写真を撮ったとき、
シシリーにお礼を言って、「私、日本から来たの」というと、
「ええ、気づいたわ。」といって、握手をしてくれた。
他のみんなも話したかったから、それっきりで、「どうして、わかったの?」
とは聞けなかったが、少し個人的な話ができた。

シシリーとの講座は、コースのいろいろなアンバランスさへの個人的な
思いを払拭してくれるような、パワフルな、そしてすっきりするものだった。


2013年4月21日日曜日

詩人クラブ

こんなに詩の愛好家がいるなんて!
そう、ここはイギリス。どれだけ詩人を生んだ国か、忘れていた訳では
ないけれど、改めロンドン地域にある詩人クラブの数に驚いた。

リーと二人で、詩のリサイタルをさせてもらうために出した
メールの数は、合わせて40件。
そのうち返事をもらったのが、たった2件。
まあ、返事をもらっただけでも、幸運だったのかもしれない。

ところで、40件という数は、アドレスが記載してあった件数。
記載のない所を入れたら、この倍はあった。
クラブに所属せずに、詩を書いている人も、たくさんいる、らしい。

先週は、ロンドンの南、イーストクロイドンの詩人クラブに行った。
今週は、テムズ川を渡って、南東、ウェリングというところへ行った。
地元の図書館で活動をしている詩人の会だ。

どちらも年配の人が多い集まりだった。
そして、どちら会でも、とてもよくしてもらった。
お茶とお菓子をご馳走になったことを強調している訳ではない。
自分たちの詩を朗読する時間を削って、私たちの調査に
協力してくれたのだ。

リーは、こちらに来て初めて、学校以外の人の集まりに行ったと
言っていた。
学校の雰囲気とは、本当に違っていて、ほぼ全員がイギリス人で
地元民…。物静かで、ラテンの乗りはどこにもない。
イギリス人って、西洋人の仲間でない気がする、
というリーの意見にも納得する。

ただ、この雰囲気は、とても日本人に似ているなーと思う。
どこか親しみを感じる。

愚痴しか出なかったプロジェクトだったが、
最後、ちょっと学校の外に出かけて、
ロンドン郊外へミニ旅行が出来て、
親切なイギリス人に触れて、
帰りにパブでお祝いをして、
終りが少し、盛り上がった。







2013年4月13日土曜日

感動の一週間

月曜日から今日まで、クリスティン.リンクレーターのワークショップだった。

彼女のヴォイス練習は、本も出ているし、週一回、ジョアンナが教えてくれて
いたので、特に新しい練習はなかったのだが、とにかくレベルが違う。
ジョアンナだって、20年近く教えているベテランの先生だが、
リンクレター本人に教えてもらうと、どうしてそのエクササイズが生まれたか、
何の為に必要なのかが、とてもよくわかった。

はあー、成程、と、たくさんため息が出た。
そして、
彼女の方法論でいくと、滑舌が必要なくなるのだ。
必死で、早口言葉とかしなくていい。
滑舌は、ただ明晰な思考が必要なだけ、となる。
(これは、これで別の練習が必要になる気はするが…。)
実は、このワークショップに参加する前、とてもたくさんの疑問があった。
何故、これはこうするか?何故、この練習があるのか? などなど…。
これらの疑問が、ほんとうに一気に解けた。

さすが、考案者だ。

クリスティンは、70代かな、膝が痛かったりするらしいが、
まだデモンストレーションをしてくれるので
観て、聞いて、理解することができる。
これは、とてもありがたかった。

やはり、声の実践者、尊敬するのは、デモンストレーションができる事だろう。
その一声を聞けることだと思う。

とにかく、貴重な一週間だった。

2013年4月6日土曜日

来週からリンクレーターです

春休み。
することは盛りだくさんだが、学校に行かない分、自由だ。
今週していたことは、6月末に提出するジャーナル20pの草案。
自分の声の旅について、ジャーナルを綴って提出する。
これまでのところをまとめた。12p分。が、これ、いまのところ
すべて日本語。これから英語にする。結構時間がかかる。
これは、IPPという個人プロジェクトのひとつ。あとは、3学期に
実施した分を追加して、提出する予定。

想像するに、4月の中旬から3学期が始まると、9月の論文提出まで
かなりのテンションで進むと思われる。
こちらでも、日本でも、最大の困難は、翻訳作業だ。
英語で覚え使っていたものを、いかに適切な日本語にするか、
苦労が耐えない。
日本では、論文の為のカリキュラムを作成しながら、その内容を
ケーススタディのような形で教える予定。

ところで来週から、ヴォイス実践者の一人、NYのコロンビア大学で
長く教えていたリンクレーターが、学校で1週間のコースを開く。
ちなみに学校は、国際ヴォイス協会のロンドン拠地となっている。
コースリーダーのジェーンが関わっているからだ。

人気殺到で、締め切り間近に申し込んだ私は、すでにお断りだったかもしれないが、
7月にまた同じコースを開くので、移動できる人は移動して、という協会からのお願いと
「私、その時期はもう帰国していて、これが唯一のチャンスなんです」
、という私のお願いメールが効いたのか、行けることになった。
(こういうお願いは、自分としては必死で、交渉しているつもりはないのだが、
結果として、かなり交渉していることになってしまう…)

とても楽しみだ。

2013年4月2日火曜日

復活祭

今年のイースターは、この週末、3・29-4・1まで。
29日の金曜日も、1日の月曜日もバンクホリデーで、巷は4日間のお休みだった。

パーフォーミングリサーチで、いろいろ声をかけている詩のグループも、
さすがに、復活祭の日には何もしないだろうと思って、
以前からクラスメイトが誘ってくれていた彼女の家に3泊4日で出かけた。

チェスターフィールドというイギリスの真ん中あたり、ダービーシャー州にある。
イースターサンデーは家族が集まり、ランチをするという。
これ以外にも楽しみにしている事があって、それは、念願の
イギリスのカントリーサイドを散策することだ。

いろいろ出かけられると思っていたので、荷物だったが、
トレッキングシューズを持ってきていた。ようやく使える。
出かけた30日は、かなり雪が残っていて、北風も寒く、冬並みの重装備をした。
ほんの2時間ほどだったが、ひさしぶりに足がくたくたになり、念願の散策を満喫。
気持ちよかった。

イースターサンデーは、ランチのあと、これが恒例なのよ、という
オックスフォード大学とケンブリッジ大学のテムズ川ボートレースを、TVで見た。
なんだか、お正月の箱根駅伝のようだった。
今年は、みんなで応援したオックスフォードが勝った。

何をするのでもなく、ランチをして近況を話して、TVを見て、ちょっとしたカードや贈り物をする。
恒例の家族の行事...
どこでも同じだな、と思うと同時に、この何気ない家族の行事が
とてもありがたい、心落ち着く風景として、深く印象に残った。

携帯をみると、テキストが入っていて、打診をしていた詩人クラブのひとつから
返事がきたらしい。
やったー!





2013年3月23日土曜日

2学期終了!

慌しい2学期がようやく今日で終わる。
なんともてんやわんやな日々だった。
ふうー、よかった、無事終わった!
と、ほっとしたい気分だが、
実習先をコーディネイトするビクトリアとの連絡が
うまく行かなかったことも原因して、
ようやく昨日、来学期の実習先が決まった。

そして、今日は、2学期最後のMAアクティングでの
実習だった。それが、9:00ー10:00にあって、ノートに実習の
まとめと反省を書いて、10:30。
深呼吸、ふうー。

そして、10:40から
3学期に行くBAコースの見学へ行った。12:15まで。
その後、コースリーダーのスーパーバイザーと打ち合わせ。
あと、チームを組んで教えるので、そのミーティング...。

ああ、今学期、最後の日が、来学期の始まりの日となった。
春休みだというのに、このプランの計画立てが来週から始まる...。
いやいや、考えるのはようそう。

深呼吸、深呼吸。
ともかく、今日は、祝2学期終了なのだ。



2013年3月16日土曜日

ほっとすること、いろいろ

試験がいろいろある。
もう、いまさら試験なんてー!という不満の声が体から聞こえてくるが、
とりあえず無視して、せっせと準備をして、こなしてきた。
今週が終わると、あとは詩の発表だけだ。
これは、本格的なアセスメントではないが、コースリーダーの
ジェーンが、発表した詩にコメントをするので、みんな、ちょっと真剣だ。
いえ、実はかなり...。

きっと先生のティムを悩ましただろうと思われる
音韻学のテストもパスしていた。
音韻学は、あと、来学期に20分間の方言についてのプレゼンをすると終りだ。
こんなに日本語訛りの英語を話す私に方言について語れというのも酷な話だが、
まあ仕方ない。
このコースを出て、方言指導の先生になりたい人は、ヒューやジェスなど、結構いる。
世界中で話される英語は、その人の発音を聞けば、
出身地から階層、文化まで現してしまう。
そして、それはキャラクターづくりの一部でもあるから、方言指導の
ボイスコーチの需要は高い。コースとしても力を入れている分野だ。

教育実習のプレゼンも終わった。
クラスの全員がパスした、らしい。らしいというのは、私は聞き逃したからだ。
ちょうど、前のクラスのアレキサンダーテクニークでした練習を思い出したので、
ノートに書いていた。その時、話があったらしい。
残念だ...。感激することなく、通知を聞いてしまった。
(えっ、いつ?の方に関心がありすぎて...)

ばたばた、わらわらしていた2学期も、あと1週間で終わる。

2013年3月9日土曜日

今学期、あと1回です

金曜日の朝にある教育実習のために、
木曜日は、学校から帰ると、かなり気合が入る。
何しろ、実習でしゃべるすべての説明や指示語の最終確認をする。
デモンストレーションの練習をする。
時には、明日だというのに、まだ決まってない部分がある時もある。
たっぷり3時間はかかる。

どうわかってもううか、どうしたら難しい事、興味のなさそうな事を
簡潔に、かつ面白くわかってもううか、教える側としての苦心は、
相変わらず、どこででも同じだなと思う。

今週は、膝関節が、かすかに外向きに曲がるという話を
関節の種類と曲がり方から試みるが、うまく説明できず、練習段階で苦労していた。
(詳しい話は省きます。)
が、帰る途中、果物屋さんから大小の柑橘類を買ってきて、
それを併せて転がすと、結構わかりやすく、なかなかうまく説明できた。

毎回来てくれるアメリカ人のアリースが、今週のセッションの前に
いつもこの時間を楽しみにしているのよと言ってくれた。
感動ー。

あと一回で、このコースでの教育実習も終ります。

2013年3月2日土曜日

今日が、締め切り日。

コースを越えた取り組み-パフォーミングリサーチは、春休みが終わるとすぐに、学校全体で
大々的なプレゼンテーション期間が実施される。すべてのMA、PHDの学生に課せられている。
その発表にむけて、自分たちのリサーチがわかるような提議文と要約を作成しなければならない。そして今日が、締切日だ。(ロンドン時間、3月1日です)

私たち、詩グループの提議文は、
「声やパフォーマンスが、詩を、意味論を超えて、共有できるものとして統合し、提供しうるか?」(まだ変わる予定)
よくわからない日本語だが、仕方ない。こんな感じだ。

方法論は、現象学。つまり、実際やってどうか、試してみましょう、感じましょう。
また、
それを他者が聞いて、どう思うか、意図が伝わったか、聞いてみましょう。
…という理論だ。

素材には、日本語の一分くらいの詩を選ぶ予定。

人が詩をどう捕らえるか、は、言語学からのアプローチにするか、
脳とか神経という物理的なアプローチにするかは、思案中。
言葉の音の分析は、音韻論と音声学。日本語のIPAチャートで母音、子音の調音点を分析。
実際の詩の発声方法は、内面と発声の関係をテーマに展開しているバーバラハウスマン、
個人的に好きなリンクレーター、メタファーの発声練習は、デイビットキャリー、以上のヴォイス
実践者の練習とその意図から展開しようと思う。
哲学的な詩の捕えは、ハイデッガー。むしろ、現象学かもしれない…。
あと、詩のメタファーと現象学の読み取り方も、定義と分析のための文献が必要。

大方の方策は、こんなところ。これが、1分の詩を読むためにすること。

練習だけでなく、グループでリサイタルできるところを探し、発表して、アンケートを取って、聞いてどうだったか、意図するものが伝わったか、アンケートやコメントを取って、まとめて、レポートに書いて、プレゼンテーションの用意をする。

オアナは、プレゼンの時に、リサイトもしたいという。で、学校で一番大きなエンバシーシアターでプレゼンしたいと希望しようーと、えらく張り切っている。

ここでは、どうも、だた好きで詩をリサイトするだけでは、だめらしい…
これらが休みなしで、春休みにすること…



2013年2月24日日曜日

クリスティーナ.シェウェルのヴォイスワーク 

今週の初めの2日間は、クリスティーナ シェウェルの講座だった。
「Voice Work」 というえらく分厚い本の著者だ。アレキサンダーの
フロアワークをする時に使うとちょうどよい、とサラが言うと、彼女も同感していた。

彼女は、このコースの卒業者でもあるが、元々スピーチセラピストでも
あったらしい。個人セッションだけでなく、
舞台関係でも役者さんにヴォイスのトレーニングをしてきた。

講座全体がとてもわかりやすかった。
診断の方法から、具体的な話の聞き方、エクササイズ…
最後に、自分の仮説について、ヴォイスや詩を取り扱ってワークすることが、
いかにに神経科学や認知言語学と一致するか、について話してくれた。
これは新しかった。

ヴォイス実践者の中では、大御所であるメリベス.バンチが講座をしてくれた時は、
現在の彼女はなんだか東洋的な身体アプローチの凝っていて、科学的探求からは
離れていったようだった。が、クリスティーナは、実際に科学で説明できない
というか、したくない例えば、詩と人体とのつながりを、あくまで理論を元に
展開しようと試みているところに、とても共感した。

声の診断書の作成、数の使い方、詩のメタファーとボイスでのアプローチ
など、個人的には分析したくないのよ、個々本当に違うからといいながら、
しかし、自分のワークを人に見える形で分かってもらうには、
こんな方法が効果的なの、と紹介してくれた。

ほんとうに、この分野はマイナーだと、つくづく思う。
そして、先人たちがこの分野をいかに仕事ととして展開してきたか
に触れると、とても感動する。

2013年2月16日土曜日

様々な論議を醸し出す…

どうも学校側の教授陣としても、
今年のパフォーミングリサーチは
うまく進めているとは言いがたいらしい。

各コースによってこのリサーチの取り扱いがばらばらなのに、
コースを越えてチームを作っている。
これがコースのメインとなるところもある。

スーパーバイザーによっても違い、どっさり宿題が出たり、
一度も会ってないというグループもあったり…。

各コースの代表と学校担当者と臨時のミーティングが開かれることになった。

親切に学校側と代表者会議を持ってくれると言われても、意見を集約するのに、
この忙しい最中、さらなる時間をみんなで調整して捻り出すのは
並大抵の技ではない。じゃ、メールで、となるのだが、
みんなで集って30分で済むことが、メールだと数日かかる。
これではまとめ役が大変だ。もう、何もかもダブルブッキングなのだ。


これらの現状について、何か勘が働いたのか、
今週コースリーダーのジェーンが
急に時間を調整してクラスミーティングを持った。

そして、コースとして、このプロジェクトの取り扱いを説明した。
これに囚われて本業のヴォイスに時間が割けない程の
ボリュームにしないようにとのこと。
が、最終のプレゼンやレポートは評価基準は超えなければならない。
合格しなければならない。
おまけにセントラルの基準だけでなく、ロンドン大学の合格基準がさらに
あって、ダブルなのだ。
それでいて、学校として本当にリサーチしてほしいのは、
各人のライフワークの一環となりうるような専門に関わる事という
理想も混ざっている。
まったく、複雑だ。

今年学校で、5年目を迎えるこのリサーチプロジェクト、
かなりの調整が必要だと思われる。

ちなみに、私たち「詩」のグループは、サムが学校に帰ってきて
また、4人で進めることになった。明日、改めて4人で会う。
さて、どうなることやら…。



2013年2月9日土曜日

400年祭です

昨年のイギリスでのオリンピックに、日本はようやく100年かかって
参加できたという話を聞いた。
また今年は、初めての留学生-伊藤博文や井上肇らがイギリスにやってきた時から
数えて150年。どうも、区切りがよいらしい…。

そして、1月末から、
イギリスと日本の通商が始まって400年になることを記念した演劇が上演されている。

タイトルは、「ANJIN」。日本名三浦按人ことウィリアム・アダムスと
徳川家康との交流を描いた日英合作の演劇だ。
千秋楽の前日の昨日、ようやく観に行った。

家康役を市村正親さんが主演していた。
演出は、劇団のロイヤル・シェークスピア・カンパニーの芸術監督が担当、とのこと。
3時間という長い劇だった。



大道具がすばらしかった。屏風絵がとても繊細で美しかった。

一緒に行った人のコメントで、
視点が公平な立場で一環していたというのには、まったく同感だった。
歴史好きの人には、とても興味深い劇だと思う。

が、そういう雰囲気の劇だから、観客はとても真剣に見ている。
また、日本の観客とこちらの観客は質が違うと思う。
なのに、役者が、
そういう時に、日本特有のお茶ら気たしゃべり方やジョークを入れる。
TVのように。
そういうの慣れている観客は、咄嗟に笑うが、全体はシーン。
日本でまず上演されて、あまり手直しをせずに見せているそうだ。

役者の体や声の出し方など、日英人が同時に舞台に立っていたので、
両方のあり様を観察でき、とても興味深かった。
そして、残念に思うことがたくさんあった。




2013年2月2日土曜日

パフォーミングリサーチ

こういう名前のグループプロジェクトが少しずつ進んでいる。
実践を理論で裏づけて展開する。理論も現象学からとってくるか、
心理分析からか、とかいろいあって、まずはそれを学んでからだ。
(ややこしやー)


春休みに詰めて、3学期のはじめに発表をする。
「詩」をテーマに取り組もうとしている事はすでに話したと思うが、
今は、サムが抜けて、オアナが加わり、3人だ。
なんでもサムは、先々週クラスでえらく揉めて、それ以来
コースを変わるとか、やめるとか言って、学校に来てないらしい。

ルーマニア人のオアナは前向きで、そして、とてもアクティブ。
ある時、こんな話をしてくれた。
「覚えてないかもしれないけど、前に、詩の話をしてくれたのよ」と。
12月最後の週に、このプロジェクトのシェアリングがあったときのこと。
一人1分で、互いにしたいことを話した。オアナは、その時、20人くらいの
人と会ったらしい。そして、覚えていたのは、私だけだったという。

その時、私はまずオアナのコスチュームに関係することがしたいという話を聞いて、
興味がないかもしれないけど、私は、詩のことがしたいと言ったらしい。

そうだったんだ・・・・。

2013年1月26日土曜日

教育実習です

なつかしい響きだが、教育実習が始まった。
クラスメイトはみんな、希望の場所が見つかり、
だいたい今週から実習先に出かけていった。

私も今週の金曜日から。
学校内のMAのアクティング、コーチングの人たちへ
ボイスとウォーニングアップのために、朝9時-10時にセッションをした。
3月までこの時間で実習を行う。

2度ほど彼らのクラスを観察に行ったが、本当に興味深かった。
さすがに演技を専攻しただけある、みんな動くのが好きだ。
スピーチの授業で、いろいろな話し方をやってみよう
とか言われても、寒そうにヒーターに当って適当にしていたのだが、
ジェスチャーもつけて言ってみよう、と言われると俄然元気になって
いろいろなシーンを作って楽しんでいた。
成る程なー、と思った。

実習は、あたりまえだが全部英語でしゃべる。A4で3pくらいの教案になった。
偶数人数と聞いていたので、2人でペアになってもらったら見ながらしゃべれるし…
と思っていたら、集まった人数が奇数だった。
自分でペアワークもしながら説明をすることとなり、
いきなりレベルの高い始まりだった。
でもまあ、
言いたいこともやりたい事も出来て、まずまずの滑り出しだった。
とにかくいい人たちで、暖かいクラスだった。感謝。



2013年1月19日土曜日

今週から2学期が始まりました。

今日(18日)も降雪だったが、14日の月曜日も朝から雪が降っていた。そんな日から
2学期が始まったので、’もう行きたくなくて泣けた’と、クラスのトムが言うのも同感だった。

今週の集中講座は、「パフォーミングリサーチ」のプロジェクトだった。
3-5人のメンバーですることになっていて、4月に発表をする。
MAの学生すべてが行うことになっている。

私は冬休みに話していた「街の若者の芸術活動リサーチ」から外れて、
「詩」がやりたいと思った。音韻学や発音と繋げると、個人プロジェクトにも繋がる。
リーが、詩なら一緒にやりたいと言ってくれたので、ふたりで人数を集うことにした。

集中講座の最後に、まだグループができていない人たち、入っていない人が残って、
何が必要か、共有する時間があった。
そして言いだしっぺの私が、「詩」のこと、どんな事をしたいかなど話さねばならず、
予想はしていたが…の展開となった。

私は、詩と東北の震災の話をした。どこで詩が生まれるのか、どう生まれるのか、そして
どう話されているのか、意味だけでなく音を翻訳することは可能なのか、ヴォイスコーチは
詩をどう使っているのか…、そんな事が「詩」をテーマにしてしたいことだ、と。
みんな、よく聞いてくれた。

そして、詩を書いているというMA舞台のサムが、興味があると名乗り出てくれた。
メンバーが3人になり、晴れて私たちのプロジェクトは、実施されることになった。
サムがクラスにあと一人か二人興味のありそうな人がいるから誘っていいかと
言っていたから、5人くらいでするプロジェクトになるかもしれない。
彼らは舞台人なので、たぶんパフォーマンスをしたいんだろう。ちなみに、共通項があれば、
すべてをみんなでしなくてもいい。

解散してから、リーが、私にはリーダーの素質があると、つくづく関心しながら言った。
「知ってる」と私が言うと、びっくりした顔をして、がははと笑った。
でも、しなくていいならしたくないけど…。
とにかく懸案だったプロジェクトが動き出しそうで、まずはよかった。





2013年1月14日月曜日

今年は150周年です。

長州五傑
 
今月の英国日本人会「二水会」主催の会は、伊藤博文や井上馨をはじめとする長州藩の5人の留学生、いわゆる長州五傑が1863年に渡英してから150周年を迎える今年、彼らのロンドン滞在を支えたロンドン大学の化学者ウィリアムソン教授と異国の地で必死に学ぶ日本人青年たちとの交流と、その後に纏わる話だった。Chalk Farm駅あたりに住んでいたそうだ。学校からすこし東へ行ったところだ。

この5人の後に、幕府や薩摩藩からたくさんの留学生がやってきた。当初の、ロンドンでの留学生の生活ぶりは、どれも興味深い話ばかりだった。中には、志半ばでロンドンで亡くなった人もいるそうだが、その大半の人たちが帰国して、日本の近代化に貢献した。

20代で渡英して、寒さや倹しい生活の中で必死に勉強して、日本の黎明期に尽力した若者たちに、ただただ感動した。


2013年1月2日水曜日

新年早々の観劇

あけましておめでとうございます。
今年もよい年になりますように。

さて、大晦日の夜は、テムズ川沿いのロンドンアイの側で
ビッグベンの鐘を聞きながら、花火を見ようと出かけたのですが、
待ちきれず帰宅。でもすごい人でした。
近所の人たちの花火で満足しました。










元旦は、音韻学で発音練習に出てきた「ウインターワンダーランド」へ。
ハイドパークに冬の間あるアミューズメントパークで、
思いのほか、楽しかったです。






夜は、国立劇場で上演中のグリム童話、ヘンゼルといグレーテルを観劇。
この劇のダイレクターが、結構賞を取ったりしている話題の、ケイト、ミッシェルという人。

そして、劇の最後で、思わねハップニングに起こった。
劇の進行役には、グリム兄弟が登場し、継母やお父さん役もしたのだが、
ヘンゼルとグレーテルが無事、家に帰ってきて、改心した継母と仲直りを
する場面で、グレーテルが継母に仲直りのしるしに頬にキスをすると、
客席から一人の子どもが、「うう…」と嫌そうな声を上げた。
そうとう劇に入り込んでいたんだろう、思わず会場が大爆笑、拍手も起こった。

この後、たぶんヘンゼルも仲直りの何かをするはずだったと思われるが、
できなくなってしまった!必死で考えているらしい役者たちと、苦笑いのヘンゼルと…。
そして、お父さん役の人が、アドリブでつないだ。
「まあ、とにかくめでたい、めでたい」
とかなんとか。そして、終わりの歌になった。

子どもはなんとも正直でいいー!