2012年12月25日火曜日

クリスマスですね

学校が冬休みに入ったので、学校の話題はお休み。
クラスメイトの海外組は、大方ロンドンあたりにいて、
地元組は、それぞれ実家に帰るらしかった。

休みに入って、時々、
別のコースでアプライドシアターやプロデューシングを取っている
アデリーナやダナとメールで情報交換をしている。
来学期からはじまるグループプロジェクトの為。
現在、一緒にプロジェクトができるか、模索中。
私は、単に「街の声、詩」あたりにフォーカスしたいが、
彼女たちはもっと政治的なものと結びついている表現に興味がある。
例えば、企業の利益に搾取された貧民層と、その中で、
若者たちが歌や踊りや音楽を通して自己表現している。
その表現活動がいかに社会的地位を持っていったか…難しく言うとこんなこと。
さて、どうなることやら。

先週は、ロンドンで活動している舞台衣装関係の日本人の人たち
と一緒に愛知で公演されるミュージカルの衣装づくりをした。
予定が延びて、週末休んで、昨日まで手伝いに出掛けた。

「なるほどこんな手順で衣装は創られていくんだー、ふむふむ」
簡単な手作業しかできないので、おしゃべりしながら、そんな行程を学んだ。
どれくらいの裁量がそれぞれの部署にまかされているのか、
どこでも求められるのは、その「按配」だな、とつくづく。

今日は、クリスマス。ロンドンは交通も止まり、お店も閉まって、とても静か。

なごやかなクリスマスをお送りください。





2012年12月15日土曜日

ポーランドの演出家- グロトフスキー 

最後まで、どの実践者の模擬授業をするか決めかねていた
ダグとジェーンとホーリーのグループは、
ヴォイスの実践者ではなく、演出家グロトフスキーを持ってきた。
「私も初めて知ったの」、とホーリー。
舞台に近い人には、たぶん「知ってる、知ってる」という人だろう。
「貧しい演劇」を提唱した人で、肉体の鍛錬が重視されるようだ。
たくさん写真を見せてくれたが、こう、そぎ落とす感じで、徹底してる。

ところで、この模擬授業、クラス内で行うせいか、暗黙の了解で、
まじめにとかじゃなく、ちょっとノリよくやろうよーという
雰囲気が流れている。
が、来学期からみんな実習に出るせいか、このメンバーは徹底して
ワークショップとして提示した。
まず、部屋に入る前に、着替え、裸足、それぞれのテキストが
渡された。みんな、苦笑、ちょっと戸惑った。
部屋に入ると、いつもばらと置く荷物を一箇所にまとめて置くよう指示された。
はい、はい、と言った風…。

が、三人の勢いにだんだん押されて、
いつものクラスの雰囲気でない状態で最後まで続いた。 
模擬授業の最後の締めくくりに、すごくいい授業だった。

これまでヴォイスの実践者だったので、どう体のバランスを意識して
呼吸を意識するかが、どの模擬授業でもテーマだった。それはとても
似ていて、「どこが違うん?」という感じ。
今回はやっぱり演出家だからか、体(の動き)から声を出すアプローチだった。
これは迫力があるし、自然に声が鍛えられるように思う。



2012年12月8日土曜日

ミニ実習

様々なヴォイスの実践者が講座をしてくれた後、
またミニ実習のクラスが再開した。
今週は、なんと私たちのグループ。アリシアとサラAu
と私。私たちの研究した人は、パシィ.ローデンバーグ。
学校の玄関前階段に名前のあるあのパシィだ。
日本語で唯一あるヴォイスコーチの訳本が、
彼女の「話す権利」という本。

彼女が強調している体づくりからの3つの段階を
3人で分けて、「ボディ」をサラ、「呼吸とサポート」を私、
「自由にいるポジションで声を出す」ところをアリシアが
受け持った。今日までに結構時間があったので、
論文書きで寝不足な目をしながら、朝の時間を使って
打ち合わせを重ねた。
大変だったー。サラがこなかったり、私が電車が運行
してなくて遅れたり…。

私たちのグループは、最後から二番目。終わりの方だ。

前のグループのしなかった課題は後ろに回ってくる…
私も先生だったから、よく知っている。
「今度する人は、これも気をつけてね」と言うフレーズだ。

なので、基本、アリシアが受け持ったテキストを使って
するワークのところへ、いかに積み重ねるかが、
実践のテーマとなった。
それぞれが持ち寄ったプランが関連してない
ことに自分たちだけで模擬練習をして気づいたのが、
昨日のこと。そして、今日が本番だった。

一番大きく変更したサラは大変だったと思う。
私も関連のない箇所は削った。

本番、みんな結構意味深く、受け止めてくれた
気がする。先生のデボラも私たちが苦労した
それぞれの「つながり」を褒めてくれた。

段々、お休みに向けて大きな課題が終わっていく。
が、来学期は、本当の実習が始まる…。
終わりがないような、あるような…感じ。
でも、まず、これは終わったから、素直に喜ぼうー。



2012年12月1日土曜日

ロイヤルな学校、2学期の実習先

今週の学校は、ロイヤルになる話で持ちきりだった。
クィーン(イギリス女王)が、セントラルにロイヤルの称号を
使ってよいと許可してくれたそうだ。
そして、11月28日から学校は、
ロイヤルセントラルスピーチ&ドラマスクールとなった。
向こう一年で、いろいろな書類の名前を変更するそうだ。

大変名誉なことらしい。そりゃ、そうだろう。

先週末に、2学期から始まる実習先の希望を提出した。
早速、アドバイザーのヴィクトリアがテキパキと仕事をして、
もう今週には、それぞれの実習先が発表された。
青少年の指導で演劇学校へ行く人や、
王立演劇学校へ行く人などなど、様々だ。

私は、学校のMAコースで演技指導者を目指す人のクラスで実習する。
ドラマ学校でのヴォイスのカリキュラムの作りの参考と
成人へのアプローチがしたいと言ったから・・・。

ところでクラスの大半は、あと2週間で提出するエッセイ書きに追われて、
青白い顔をしている。とにかく、キーテキストはちゃんと読まないと、
引用もできない。付け加えて、オリジナルなアプローチを求められる。

科学の苦手だった私が、椎骨や骨盤の部位の名前や骨の数を覚える
だけでも、すばらしい進歩だと思う。
人間やれば、できる!かぁ~  ?