2013年1月26日土曜日

教育実習です

なつかしい響きだが、教育実習が始まった。
クラスメイトはみんな、希望の場所が見つかり、
だいたい今週から実習先に出かけていった。

私も今週の金曜日から。
学校内のMAのアクティング、コーチングの人たちへ
ボイスとウォーニングアップのために、朝9時-10時にセッションをした。
3月までこの時間で実習を行う。

2度ほど彼らのクラスを観察に行ったが、本当に興味深かった。
さすがに演技を専攻しただけある、みんな動くのが好きだ。
スピーチの授業で、いろいろな話し方をやってみよう
とか言われても、寒そうにヒーターに当って適当にしていたのだが、
ジェスチャーもつけて言ってみよう、と言われると俄然元気になって
いろいろなシーンを作って楽しんでいた。
成る程なー、と思った。

実習は、あたりまえだが全部英語でしゃべる。A4で3pくらいの教案になった。
偶数人数と聞いていたので、2人でペアになってもらったら見ながらしゃべれるし…
と思っていたら、集まった人数が奇数だった。
自分でペアワークもしながら説明をすることとなり、
いきなりレベルの高い始まりだった。
でもまあ、
言いたいこともやりたい事も出来て、まずまずの滑り出しだった。
とにかくいい人たちで、暖かいクラスだった。感謝。



2013年1月19日土曜日

今週から2学期が始まりました。

今日(18日)も降雪だったが、14日の月曜日も朝から雪が降っていた。そんな日から
2学期が始まったので、’もう行きたくなくて泣けた’と、クラスのトムが言うのも同感だった。

今週の集中講座は、「パフォーミングリサーチ」のプロジェクトだった。
3-5人のメンバーですることになっていて、4月に発表をする。
MAの学生すべてが行うことになっている。

私は冬休みに話していた「街の若者の芸術活動リサーチ」から外れて、
「詩」がやりたいと思った。音韻学や発音と繋げると、個人プロジェクトにも繋がる。
リーが、詩なら一緒にやりたいと言ってくれたので、ふたりで人数を集うことにした。

集中講座の最後に、まだグループができていない人たち、入っていない人が残って、
何が必要か、共有する時間があった。
そして言いだしっぺの私が、「詩」のこと、どんな事をしたいかなど話さねばならず、
予想はしていたが…の展開となった。

私は、詩と東北の震災の話をした。どこで詩が生まれるのか、どう生まれるのか、そして
どう話されているのか、意味だけでなく音を翻訳することは可能なのか、ヴォイスコーチは
詩をどう使っているのか…、そんな事が「詩」をテーマにしてしたいことだ、と。
みんな、よく聞いてくれた。

そして、詩を書いているというMA舞台のサムが、興味があると名乗り出てくれた。
メンバーが3人になり、晴れて私たちのプロジェクトは、実施されることになった。
サムがクラスにあと一人か二人興味のありそうな人がいるから誘っていいかと
言っていたから、5人くらいでするプロジェクトになるかもしれない。
彼らは舞台人なので、たぶんパフォーマンスをしたいんだろう。ちなみに、共通項があれば、
すべてをみんなでしなくてもいい。

解散してから、リーが、私にはリーダーの素質があると、つくづく関心しながら言った。
「知ってる」と私が言うと、びっくりした顔をして、がははと笑った。
でも、しなくていいならしたくないけど…。
とにかく懸案だったプロジェクトが動き出しそうで、まずはよかった。





2013年1月14日月曜日

今年は150周年です。

長州五傑
 
今月の英国日本人会「二水会」主催の会は、伊藤博文や井上馨をはじめとする長州藩の5人の留学生、いわゆる長州五傑が1863年に渡英してから150周年を迎える今年、彼らのロンドン滞在を支えたロンドン大学の化学者ウィリアムソン教授と異国の地で必死に学ぶ日本人青年たちとの交流と、その後に纏わる話だった。Chalk Farm駅あたりに住んでいたそうだ。学校からすこし東へ行ったところだ。

この5人の後に、幕府や薩摩藩からたくさんの留学生がやってきた。当初の、ロンドンでの留学生の生活ぶりは、どれも興味深い話ばかりだった。中には、志半ばでロンドンで亡くなった人もいるそうだが、その大半の人たちが帰国して、日本の近代化に貢献した。

20代で渡英して、寒さや倹しい生活の中で必死に勉強して、日本の黎明期に尽力した若者たちに、ただただ感動した。


2013年1月2日水曜日

新年早々の観劇

あけましておめでとうございます。
今年もよい年になりますように。

さて、大晦日の夜は、テムズ川沿いのロンドンアイの側で
ビッグベンの鐘を聞きながら、花火を見ようと出かけたのですが、
待ちきれず帰宅。でもすごい人でした。
近所の人たちの花火で満足しました。










元旦は、音韻学で発音練習に出てきた「ウインターワンダーランド」へ。
ハイドパークに冬の間あるアミューズメントパークで、
思いのほか、楽しかったです。






夜は、国立劇場で上演中のグリム童話、ヘンゼルといグレーテルを観劇。
この劇のダイレクターが、結構賞を取ったりしている話題の、ケイト、ミッシェルという人。

そして、劇の最後で、思わねハップニングに起こった。
劇の進行役には、グリム兄弟が登場し、継母やお父さん役もしたのだが、
ヘンゼルとグレーテルが無事、家に帰ってきて、改心した継母と仲直りを
する場面で、グレーテルが継母に仲直りのしるしに頬にキスをすると、
客席から一人の子どもが、「うう…」と嫌そうな声を上げた。
そうとう劇に入り込んでいたんだろう、思わず会場が大爆笑、拍手も起こった。

この後、たぶんヘンゼルも仲直りの何かをするはずだったと思われるが、
できなくなってしまった!必死で考えているらしい役者たちと、苦笑いのヘンゼルと…。
そして、お父さん役の人が、アドリブでつないだ。
「まあ、とにかくめでたい、めでたい」
とかなんとか。そして、終わりの歌になった。

子どもはなんとも正直でいいー!