2013年6月28日金曜日

それぞれの語る声ー最後のプレゼンテーション

今週は、月曜日と木曜日で、最後のプレゼンテーションがあった。
20分間で個人プロジェクトの発表をする。それぞれが課題、テーマにしたい
と思う自分の声に関する何か(例えば、呼吸とか、緊張をいかにとるか、とか)
を春休みあたりからリサーチしていたものをまとめて発表する。

一人ひとりの発表が終わる度に、共感したり、感動したりしりで、
みんな鼻をかんだり、涙をふいたり、
が、質問やコメントもしないといけないし、妙に忙しかった。

20分で、発表者のこれまでの人生の底にあったものを聞いているようだった。

みんな、とても誠実に、聞き手を信頼して、本当の話をした。誰の話にも
作り事も、かっこいい話もない、こんなにも崩れそうな、弱弱しい自分を
さらけ出して、話すなんて、誰もが予想だにしなかったプレゼンテーションと
なった。

これまで教えてくれた先生たちも朝から午後まで、根気よくつきあって
くれたし、クラスみんなの拍手が、だれが終わってもいつまで続いた。

こんなにも濃く毎日を過ごした彼らと、もうすぐお別れだと思うと
胸がいっぱいになった。

2013年6月21日金曜日

今週も凄いです。

月曜日からクラスで最初で最後となる旅行に出かけた。
ストラットフォードアポンエイボンのロイヤルシェークスピアカンパニーでの
2日間のワークショップに参加するためだ。
木曜日のアクセントの提出物とプレゼンテーションの準備でそれどころでは
ないので、どうしてこんな時期にあるの?と、
誰もがそういいながら、列車に乗った。私たちのクラスだけだと思ったら、
バーミンガム大学のMAにサリー大学スタンフォードスクールのMAと
MAヴォイス関連学生が勢ぞろいしていた。
バーミンガムのMAは、セントラルとどちらにしようか、一瞬迷ったところだ。
今年は、5人で、香港から来たシシリーが一人ネイティブでないと言っていた。

ところで、イーモンが参加者の中にいて、あれ、イーモンもまた一緒だー!と
喜んでいたら、イーモンはRSCのパートタイムのヴォイスコーチで、教えてくれる
人のひとりだった。彼とは春のリンクレーターの講座で一緒だった。
講座で一緒だったケビンもクラスメイトのフランセスカと来ていた。
なんだか、知り合いがたくさんいて、また講座自体とても有意義で
とてもいい時間だった。
そして...
当然、ロンドンに帰るまでの列車の中では、誰もがアクセントの課題をしていた。
2時間後、終点メリルボーンのプラットフォームで、
「私たち、がんばったね、がんばった!」とみんなで抱き合って、別れた。

木曜日、アクセントのプレゼンテーション、つつがなく終わればそれでいい!
と思ったが、能のスピーチを取り入れた日本語アクセントの英語は、案外
好評で、ちょっと嬉しかった。

今週も怒涛のように過ぎていく。

2013年6月15日土曜日

ポエトリィーリサイタル

更新手続きがうまくいかず…、
時間がかかりましたが、ようやく再開できました。
ご迷惑をおかけしました。

次々とクラスが終わっていく話は、もう一つのブログに書きました。
今日は、お知らせを兼ねた宣伝です。
ロンドンに滞在している間に、ポエトリィーリサイタルをします。
以下のとおりです。お近くの方、ぜひお越しください。


フェイスブックでも見られます。
https://www.facebook.com/events/403893809723821/


2013年6月8日土曜日

なんだか選ばれました。

国内の大学を査定するQAAという組織があって、
そこから5人ほどのメンバーがやってきて、
BA,MA、PHDの学生に学校生活を尋ねる。

アンドリューという会ったことのない大学側の人からメールがあって、
そのパネル討議に出席してくれ、と言われた。
が、ちょうとその時間は、最後のヴォイスのクラスがあった。
「出られない」とメールで返した。
すると、コースリーダーのジェーンから慌てたメールが来て、
いや、どうしてもこれに出てくれという。
英語圏外の海外学生の代表の一人だという。
仕方ない、ヴォイスの先生に断って、早く抜けさせてもらって、その
パネル討議に出かけた。8人ばかりの大学生、院生が選ばれており、

「学校生活に慣れるために学校がしてくれたことは?」
「学生の声はどのように学校側に伝えられている?ツールがある?」
「様々な情報は、どう得るの?」
「英語圏外から学校に入るために要求されたことは?」

ここにどうして私が?と思いつつ、言わないといけないことだけ言って、
1時間半の質疑応答は終わった。
この査定の結果なのだろうか、セントラルは、生徒が快適な学生生活を
送っている大学ランキングの上位にあるらしい。

ところで、MAムーヴメントからイスラエル人のドーナが来ていた。
おおー!こんな所で、学校の話をするためにコラボするなんて!
ドーナとは、アンジェラが中心になってしようとしていた
パフォーミングリサーチ「ストリートシアター」のメンバーだった。
結局、私が抜けてメンバーが集まらず、それぞれ違うグループに吸収された。
今でも思い出すと、申し訳ないと思う。

QAAよりも、ドーナと縁があったことの方が興味深かった。

2013年6月1日土曜日

暖かい拍手。

「今日は、出席を取って始めるね。」
「OK、いいよー。」
 
と、始まったBAでの朝の声のwarm-up。
初めて出席を取ったのが、この最後の授業だった。

来週への引継ぎのため、生徒に自分たちの練習プログラムを
作ってもらっている。今日は、それぞれのグループが発表した。

私が教えたことを、そう理解して覚えたのねー、と思うことや、
1度しか練習しなかったものでも、案外印象に残ったらしく、
みんなの前でしてみせてくれたり、とても興味深い、最後の日だった。

先週のはじめにも話したはずなのに、授業の終りに、今日が最後だからというと、
「えー」とか言ってくれて、
「どうして?」「私たち、どうしたらいいの?」とか、わあわあ言ってくれて、
(ほんといい人たちー!)「大丈夫、カバーは頼んだから」と私。
すると、みんなが、
「じゃあ、感謝をこめて、拍手ー。ありがとうー!」
と、大きな大きな、暖かい拍手をくれました。

この6週間、細やかな指導が英語のニュアンスでできない私に、
ほんとよくつきあってくれたなーと、心から感謝しました。