2014年5月22日木曜日

声区にあるミドルボイスについて

最近のボイスクラスでは、
声の区分「声区」について話す機会がけっこうあります。

裏声とか、地声とか、頭声、胸声とか言われる声の出し方です。
そうそう、日本ではあまり言われない感じですが…
地声の下にまだ、フライというのもあります。

声のピッチを上げていくと声が裏返る地点―
裏声になるところがありますが、
これを「換声点」と言います。
英語でピッチジャンプというところです。
この転換ができるだけわからないように
移行して発声しているのがミドルボイスです。

歌唱にあるこのミドルボイスは、
セリフ廻しではあまり言われません。
そして、むしろセリフでは、
頭声と胸声はクリアに分かれている方が
有効な気がします。

さて、このミドルボイスのつくり方ですが、
少なくとも二通りはあると思われます。
地声で使う声帯の幅を変えるものと
裏声の声帯の使い方から
ピッチを低くして緩めていく方法です。

一度指導してもらってその時練習したっきりの
地声の幅を変える練習方法は、
ピッチを同じにして声量を変えていくという方法です。
しかし、どうしても声量を絞っていくと
ピッチが上がってしまい難しいです。

ところで、時々裏声が出ないという人がいます。
しかしこれは、多くの場合、出ないのではなく、
出す機会がなかったという事、らしいです。
こう言われる人には、
よく子猫の鳴き真似をしてもらってます。
かわいい裏声になります。

目下、このミドルボイスの猛練習中です。