最近のボイスクラスでは、
声の区分「声区」について話す機会がけっこうあります。
裏声とか、地声とか、頭声、胸声とか言われる声の出し方です。
そうそう、日本ではあまり言われない感じですが…
地声の下にまだ、フライというのもあります。
声のピッチを上げていくと声が裏返る地点―
裏声になるところがありますが、
これを「換声点」と言います。
英語でピッチジャンプというところです。
この転換ができるだけわからないように
移行して発声しているのがミドルボイスです。
歌唱にあるこのミドルボイスは、
セリフ廻しではあまり言われません。
そして、むしろセリフでは、
頭声と胸声はクリアに分かれている方が
有効な気がします。
さて、このミドルボイスのつくり方ですが、
少なくとも二通りはあると思われます。
地声で使う声帯の幅を変えるものと
裏声の声帯の使い方から
ピッチを低くして緩めていく方法です。
一度指導してもらってその時練習したっきりの
地声の幅を変える練習方法は、
ピッチを同じにして声量を変えていくという方法です。
しかし、どうしても声量を絞っていくと
ピッチが上がってしまい難しいです。
ところで、時々裏声が出ないという人がいます。
しかしこれは、多くの場合、出ないのではなく、
出す機会がなかったという事、らしいです。
こう言われる人には、
よく子猫の鳴き真似をしてもらってます。
かわいい裏声になります。
目下、このミドルボイスの猛練習中です。