2012年11月24日土曜日

パトリシアとハウスマン

本当にたくさんの実践者がいて、そういう人をちゃんと
招いた講座があるのは、ありがたいことだと思う。

今週は、木曜日にパトリシアが、金曜日にハウスマンが来た。
パトリシアは、アムステルダムが拠点で、ダンスの観点から
体と動きを繋ぐ、そこから体と声が一体となること、
いつもそこにいるという感覚を維持させようといているらしかった。

が、半分くらいの生徒には、なんだか不評で、
その大きな理由は、4時間の講座で休憩がなかったことと、
ひとつの練習が長すぎること、練習自体が今勉強している
アプローチ(知識→実践)と違い、それは実践者ゆえ(経験・実践→統合)
なのだが、うん…ただハードだったってことかな…。
あと、歌のアプローチにこだわりがある人もいた。

こういう時に、「ダンスのレッスンって休憩なしでよくするわよ」とか、
「でも、私はいろいろな人が来て教えてくれることはとても嬉しい」とか、
「じゃあ、最初に中休みがほしいと頼もう」とか、
ニュートラルにもっていくコメントを出してバランスを取ろうとするのも大人の集団だ。

ところで、ニックとトムのコメントは、興味深く、パトリシアが途中、
解剖図を見せてくれたのだが、それと実際にしたことは何も関連していなかった。
そこに触れて、彼女のアプローチは、そういう知識なしに、とても的を得ていて、
効果的だったと言った。やっぱり、長年の経験は凄い!

金曜日は、ヴォイスコーチのハウスマン。
彼女の提唱したタイチーを使った呼吸法はたくさんの人が実践している。
講座のはじめに、この講座で何が聞きたいかと尋ねてくれたのだが、
それに答えて4時間の講座が終わった。
とにかく、よくしゃべる、語気の強い人だった。
彼女に会って、興奮冷めやらない人がたくさんいた。

…そして、私は、またまた医療と芸術の境界を考えた。