2012年11月18日日曜日

フランキー.アームストロング

先週の金曜日から毎週金曜日の午後は、ヴォイスの実践者を
呼んで、特別講座が開催されている。

先週は、ヴォイス解剖学でよく登場するメリベス.バンチだった。
彼女は、アカデミックでたくさんの呼吸、発声、発音の仕組みを
研究してそれをヴォイスのワークに取り入れた人だが、
最近は新しいアプローチとして、より東洋的な要素を取り入れている。
東洋から来て解剖を学んでいる身としては、そういうの知ってる、知ってる
という感じだが、その魔法にかけられたような
論理的でない方法に違和感が隠せない人もいた。

今週は、フランキー.アームストロングという、歌の講座を世界中で
している人がきてくれた。海草やサルや蜂になって、体を動かすこと
や、4歳児や7歳児になって共鳴する体にすることなど、
イメージいっぱいの導入だった。
まったくのアドリブでハーモニーを作ったり、労働の歌、アフリカ、
東ヨーロッパの民族歌など、すばやく、かつわかりやすく教えてくれた。

歌というと、ニューヨークで一念発起して歌を習いにいって、歌の先生と
喧嘩してやめた、という苦い経験がある。どうも、私は音を聞かないらしい、のだ。
どんなに聞いているといっても、先生は、いや聞いてない、と言う。
で、こりゃ無理だな、と思ってやめた。

フランキーの歌は、全然、違っていた。
原始的なところで人間なら、きっと誰もが歌が好きだろうと、
常々思っているのだが、そのポイントにぴたりと、はまった感じ。
講座の後で、そんな話をフランキーに伝えると、彼女も喜んでくれた。

原始、発せられた声で、歌が生まれた。それはとても喜びだったと思う。

ところで、数日前パソコンが壊れて、
新しい英語版のパソコンのキーボードで打っています。
文字がおかしかったら、ごめんなさい。