2014年4月25日金曜日

古事記を読む

「詩の形式は、もともとひとつしかなく、古代、詩の多くは、叙事詩だった」


白川静氏によるとー

日本の神話が綴られている古事記は、
稗田阿礼という人物が口承で伝えたと言われているが、
あの文体を口承で伝えるのは、難しい。
口承の場合、大体は詩歌の形式により、
叙事詩の形式によらなければ、なかなか伝承することが困難だ。
故に、「古事記」の大部分は、いずれかの時代に一たび記録されたものであろう・・・
(文字講話より)



なんだか難しい話ですが、今、古事記を教え始めています。
「叙事詩を読む」のテキストとして、です。



20代でスピーチの勉強をした学校では、叙事詩のよみ方を、
ギリシャ語でのトロイアや、英語でのギリシャ神話で練習しました。
そうそう、ロンドンのインド領事館で発表した「マハーバーラタ」も、
哲学的で、宗教的な神話の叙事詩です。
これらを、拍やリズムをきっちり数えて、
ステップをし、身体でリズムを覚えます。
そして、身体を使ってフルトーンで声を出します。
大人が叙事詩のコーラスをすると、なかなか迫力があります。


当時、クラスメイトだったフィンランド人のサミーが言っていましたが、
フィンランドでは、学校で神話「カレワラ」の読み方の練習をすると
言っていました。カレワラも世界で有名な叙事詩のひとつです。
そして、当時学んだやり方で、
日本の古事記を読んでみようと思います。


はてさて、どうなりますやら・・・


ところで、サミーはフィンランドに帰って、今はジャーナリストをしながら、
自分のバンドでガンガン歌ってます。