2012年12月15日土曜日

ポーランドの演出家- グロトフスキー 

最後まで、どの実践者の模擬授業をするか決めかねていた
ダグとジェーンとホーリーのグループは、
ヴォイスの実践者ではなく、演出家グロトフスキーを持ってきた。
「私も初めて知ったの」、とホーリー。
舞台に近い人には、たぶん「知ってる、知ってる」という人だろう。
「貧しい演劇」を提唱した人で、肉体の鍛錬が重視されるようだ。
たくさん写真を見せてくれたが、こう、そぎ落とす感じで、徹底してる。

ところで、この模擬授業、クラス内で行うせいか、暗黙の了解で、
まじめにとかじゃなく、ちょっとノリよくやろうよーという
雰囲気が流れている。
が、来学期からみんな実習に出るせいか、このメンバーは徹底して
ワークショップとして提示した。
まず、部屋に入る前に、着替え、裸足、それぞれのテキストが
渡された。みんな、苦笑、ちょっと戸惑った。
部屋に入ると、いつもばらと置く荷物を一箇所にまとめて置くよう指示された。
はい、はい、と言った風…。

が、三人の勢いにだんだん押されて、
いつものクラスの雰囲気でない状態で最後まで続いた。 
模擬授業の最後の締めくくりに、すごくいい授業だった。

これまでヴォイスの実践者だったので、どう体のバランスを意識して
呼吸を意識するかが、どの模擬授業でもテーマだった。それはとても
似ていて、「どこが違うん?」という感じ。
今回はやっぱり演出家だからか、体(の動き)から声を出すアプローチだった。
これは迫力があるし、自然に声が鍛えられるように思う。