「蛇ぬけ」
山津波、また土石流の事をこう呼ぶらしい。。。
長野県南木曽町。台風8号によって土石流が発生し、
民家が流され、死亡者も出ました。
近年、毎年台風は、日本やアジアに大きな被害をもたらしながら過ぎていき、
その猛威に、人間は、葉っぱのように、ただ圧倒されるばかり。。。
4月からあるクラスで練習していた古事記を、6月末に発表しました。
ヤマタノオロチが出てくる「櫛名田比売」の冒頭でした。
毎年、一人ずつ娘を連れていくヤマタノオロチ、その姿は?と尋ねられると
「その目は赤かがちのごとくして、身一つに、八頭、八尾あり。また、その身に
こけと檜と杉を生ひ、その長は、谿八谿(たにやたに)、峽八尾(をやを)に
渡りてその腹を見れば、ことごとに常に血ただれつ」
支流や谷を流れて一つになり、木々をなぎ倒して流れて下る
土石流は、まさに大蛇であるヤマタノオロチです。
。。。
そして、今朝は、とってもよい天気。青い空が遠くまで澄み渡っていました。
茨木のり子さんの「根府川の海」に出てくる海のように。。。
‘あらぬ方を眺め’ているような空。。。でした。
…「古事記」を音読することで一音一音から日本人のもつ本来の力を感じることができます。
「古事記」成立以前からの感覚が一音一音に埋め込まれ、
声に出すことで当時の人々の五感までよみがえってくる感じがします。
声に出して読みたい古事記よりby齊藤孝